40代でリゾバを始めて、僕が実際に失敗したことは7つあります。
1. 「できる仕事」ばかり選んでしまう
2. 期間延長で惰性にハマる
3. 人間関係を深くしすぎて疲弊
4. 時給だけで職場を選ぶ
5. シェアハウス寮を選んでしまう
6. 中抜け勤務を選んでしまう
7. 荷物を持ちすぎる
正直言って、若い頃とは違う失敗ポイントがあるんです。
20代の頃なら気にならなかったことが、40代になると意外としんどかったり。
逆に「こうしておけばよかった」と後悔することも多かったんです。
でもこれって、事前に知っておけば避けられることばかり。
この記事では、僕が沖縄の離島で実際に働いて気づいた40代がリゾバで失敗しやすい7つのポイントを、それぞれどう避けるべきか実体験から解説します。
これからリゾバを考えている方の参考になれば嬉しいです。
40代リゾバの失敗①「できる仕事」ばかり選んでしまう

40代でリゾバをする際、一番最初に考えるのは職種です。
僕は26年間料理人として働いてきたんですが、初めてのリゾバではあえて全く関係のないフロント業務を選びました。今まで一度もついたことのない職種だったので、正直始めは困惑しました。
でも徐々に慣れてきて、お客様と話すことも結構楽しいと感じるようになったんです。
次の現場では和食レストランの給仕と客室清掃。
周りも基本若い子ばかりでしたが、レストラン自体は自分の土俵のようなものだったので、それほど困ることもなく勤務できました。
ただ…今の現場で、もう一度料理の世界に戻ってみたらどう感じるのか試してみたくなったんです。
結果的には最悪でした。
料理人独特の考え方、常にピリピリした空気、洞窟のような職場で一日中いるのがしんどくなってしまって。
正直、今後は料理の仕事はしないと決断したほどです。
もちろんこれは僕の個人的な感想なので、あなたに当てはまるかは分かりません。
でもここで思ったのは、せっかく働き方を変えてリゾバに来たのに、今までと同じ仕事をするのはもったいないんじゃないかなと。
40代の生き方って、どちらかというと今までと同じことを繰り返すことが多くなっていませんか?
それに疑問を感じてリゾバを始めるのなら、職種にも挑戦してみる価値はあると思います。
もし合わなかったとしても短期間で済むので、そのあと変更すればいい。
失敗してもやり直せる。それがリゾバのいいところですから。
40代リゾバの失敗②期間延長で惰性にハマる

僕は今まで3か所の現場で働いてきました。
西表島→箱根→小浜島。
この三つの現場で同じように感じたのは、「延長しなければよかった」という後悔です。
いい加減気づけって感じなんですが、どの現場も周りに流されて3ヶ月程度延長してしまって。
その度に思ったんです、「延長しなければよかった」って。
なぜ延長が失敗なのか?
始めの3ヶ月間は施設側も「どこまで仕事ができるのか」を確認している段階なので、それほど面倒な仕事は回されません。
でも仕事ができると判断されると、今までならやらなかったような仕事も回ってくる。
そうするともれなく面倒な人間関係もついてきます。
新鮮さもなくなって、いつもの仕事を延々と続ける毎日。
それに加えて「それ派遣がする仕事?」と思うような仕事さえも回ってくるんです。
そして延長すると生活が完全に惰性になるんです。
基本派遣なのでそれほど難しい仕事はしません。
仕事自体は初めの1ヶ月で分かっているので、それからは惰性に任せて働いているようなもの。
お金は貯まったけど…
ちなみに箱根で働いていた時は、時給1450円で6ヶ月で70万円ほど貯金できました。
でも正直、精神的には結構疲れたんです。
お金は貯まったけど、「このままでいいのか?」って思いながら働いている感覚でした。
僕は今の現場で5ヶ月目に異動願いを出して、夜勤務から朝食勤務に変えてもらいました。
理由は「つまらないから」。
わざわざリゾバで離島まで来たのに、つまらないと感じながら仕事しているのは苦痛だったんです。
延長するのが悪いとは言いません。
でも僕はおすすめしないです。
リゾバをしようと思うくらいですから、何か変化を求めて来ているはず。
それなら変化を恐れず、次の現場に行くことをお勧めします。
40代リゾバの失敗③人間関係を深くしすぎて疲弊

リゾバで失敗することに、人間関係をどうするかというのがあります。
基本的にリゾバで施設に入る場合は期間が決まっています。
1ヶ月なのか3ヶ月なのか、それとも半年なのか。
僕の場合の優先順位
僕の場合、リゾバでの最優先は自分の時間と未来のことを考えることです。
その上で人間関係はそれほど重要だとは思っていません。
なので、仕事上どうしても付き合わなければいけない相手以外は、それほど無理に関係性を深めようとは思わないんです。
もちろんコミュニケーションは取ります。
仕事上では色々話しますが、仕事が終わった後や休みの日は、余程のことがない限り同僚と行動しません。
実際どれくらい付き合ってる?
今の離島に来て半年近く経ちますが、飲み会は1回だけ。
今度石垣島でバイクツーリングを計画していますが、それ以外は誰とも一緒に行動していないんです。
リゾバの場合、一緒に働いているスタッフは若い人たちが6割。
僕と同年代からそれ以上が4割といったところ。
若い人たちに合わせていると、40代には正直疲れてしまいます。
なので自分が参加してもいいと感じる集まりには行ってもいいと思いますが、無理に行く必要はないです。
それに契約期間が過ぎれば、ほとんどの人と会うことはありません。
多少は今でも連絡している人もいますが、大半は2度と会うことはない人ばかり。
そう考えると、無理に人間関係を深める必要はないでしょう。
適度な距離感で、自分が必要だと思った時だけ一緒に行動する。
そんな大人の距離感で大丈夫です。
40代リゾバの失敗④時給だけで職場を選ぶ

リゾバ選びで失敗することの一つに、時給だけで職場を決めてしまうというのがあります。
確かに時給はいいんだけど、仕事環境が最悪なんてこともあります。
僕の失敗例
僕の場合、もともと調理師をしていた関係で今回の職場は5年ぶりに調理場にしたんです。
時給は1500円。
過去に西表島で働いた時は時給1000円だったので、「お、いいじゃん」と思ったんです。
でも実際に求められるのは、いつもと同じ作業を延々と繰り返すこと。
かと思ったら、急に「それ派遣の仕事ですか?」って言いたくなるような仕事をすることもありました。
もちろん施設側としては、「それだけの時給なんだからやってよ」と思うのも分かります。
でも僕はリゾバの仕事にそれほど自分のリソースを使うつもりはないんです。
あくまでも今までと違った働き方、生き方を考えるためにリゾバに来ているので、調理師としての高いレベルを求められても、はっきり言ってやる気は起きません。
時給より環境が大事
それなら、時給は1200〜1300円でもいいので、みんなが楽しく働けている現場の方が何倍も嬉しい。
来年は関西方面で働く予定なので、その辺を注意しながら探してみようと思っています。
40代で新しい仕事を求める時、お金も大事ですがどれだけ自分が過ごしやすくあるのか。
環境の方が大事なんだと思います。
時給が少し低くても、精神的に楽な職場の方が結果的には長く続けられるし、リゾバそのものを楽しめます。
40代リゾバの失敗⑤シェアハウス寮を選んでしまう

リゾバで仕事を探す際に注意した方がいいのは、寮のタイプなんです。
大きく分けて個室寮・客室寮・シェアハウスタイプの寮の3タイプがあります。
その中で、40代がシェアハウスを選ぶのは失敗しやすいです。
シェアハウスの実態
よく聞くタイプは、一軒家を借り上げて数人で寮として使用するタイプ。
このタイプはプライベート空間は6畳一間の空間だけで、お風呂や洗面所などは全て共同になります。
もちろんこれでも大丈夫という方もいますが、40代以上で初めてリゾバをするのならあまりお勧めしません。
最低限のプライベート空間がないと、生活リズムを崩してしまうことにつながるんです。
僕がシェアハウスをおすすめしない理由
僕は基本的に他人と距離が近いのがあまり得意ではありません。
常に周りの状況を気にしてしまう性格なので、プライベート空間が確保されていないと苦しくなってくるんです。
「周りは生活音で迷惑していないか?」
「こんな時間に動画を見ていたら迷惑じゃないか」
など色々考えてしまって。
本来ならリラックスできる場所が、リラックスできなくなってしまうんです。
これが、旅先のゲストハウスなら気にならないんですが、毎日職場で顔を合わせる相手だとそうはいきません。
なので、40代で初めてリゾバを探している方は、ぜひ検索の際に個室を指定して探してみることをお勧めします。
仮に個室と書いてあっても、実際現場に行った際に個室が埋まっていてシェアハウスに案内されることがあります。その場合は明確に事前告知と違っているので、担当者に言って対応を協議しましょう。
個室を利用するだけでメンタルが安定するのなら、検索の際にしっかりと確認しておきましょう。
40代リゾバの失敗⑥中抜け勤務を選んでしまう

リゾバで考えなきゃいけないのは勤務形態。
通し勤務か中抜け勤務のどちらか。
僕がお勧めするのは断然通し勤務です。
中抜け勤務の何が問題なのか?
中抜け勤務というのは、午前中の勤務の後に数時間空けてまた勤務があるタイプ。
確かに休憩時間は3〜5時間あるので、体は休むことができます。
でも思いの外精神的には休めないんです。
実際に同僚で中抜け勤務をしている人がいますが、毎日5時間休憩があるそうです。
でも話を聞くと「かなりきつい」と言っていました。
休憩時間といっても拘束時間には変わらないですから。
「この後も勤務がある」と思ったら、気軽に出かけることもできない。
「この後仕事だから…」
「遅れてはいけない」
「何時から仕事だっけ」
そんなことばかり考えてしまって、結局ゆっくりすることなんてできないんです。
僕が勤務時間を変えた理由
僕が最近夜勤務から朝勤務に変えてもらったのも同じ理由です。
今までは昼の12時から仕事で夜9時〜10時頃仕事が終わります。
朝の出勤がゆっくりでいいと思うかもしれませんが、出勤の時間まで全然楽しめないんです。
「どうせこの後仕事だから」と思うと、遊びにも行けない。
そうするとどんどん部屋に引きこもっているような感じになってしまうんです。
それで、仕事が終わったらすでに深夜。
そこから何かしようとは思えない時間です。
結局動画を見ていて、気がついたら深夜3時なんてことが日常になってしまいます。
それが嫌で、今回朝食勤務に変えてもらったんです。
通し勤務のメリット
朝起きて仕事。
それで仕事が終わるのが昼の2時。
そこからは自由時間。
買い物に行くのもよし、海に行ってもいい。
休みの前日にはそこから石垣島に行くこともできます。
後に予定があると楽しめないですが、仕事は終わっていると思うと気分よく楽しめるんです。
それに40代以降に中抜け勤務が向いていないのは、生活リズムが崩れてしまうから。というのもあります。
若い頃なら生活リズムなんて考えなくても、寝たら元通りでしたが、やはり40代ともなるとそうはいきません。体の不調に直結してしまいます。
なので通し勤務と中抜け勤務どちらがいいと言われたら、断然通し勤務をお勧めします。
40代リゾバの失敗⑦荷物を持ちすぎる

リゾバで失敗しやすい点としては、荷物が多くなってしまうことです。
今まで自宅で生活していた人が急に寮と言われても、生活を変えるのはなかなか難しいです。
事前情報で寮はそれほど広くないと分かっていても、移動を考えた時に結局多くのものを持っていってしまう。
なぜ荷物が多いとダメなのか?
それは結局使わないからです。
普段使っている洋服は、離島生活ではほとんど使う場所がありません。
例えば、同僚とランチに行くことがあったとしてもオシャレ技は必要ありません。
お互いリゾバできているので。
なので、オシャレ着を何着も持っていく必要はないです。
部屋で炊事をするにしても同じです。
離島には買い物をする場所も少ないし、そもそも食材が売っていないことの方が多い。
たまに炊事をするくらいなら必要最低限の機材があれば十分です。
それなのに準備している時は色々妄想が膨らむので、色々積み込んでしまうんです。
移動コストもバカにならない

荷物が多いとよくないもう一つの理由は、移動のコストがかかるからです。
僕は移動の際、飛行機会社のPeachを使うことが多いんですが
・機内持ち込みは7キロまで
・預ける荷物は20キロ以内
それ以上になると追加料金がかかります。

荷物を事前に送るにも送料がかかるので、可能な限り減らしておいた方がいいです。
それに部屋が狭くなってしまいます。
基本的にリゾバの寮はそれほど広くはありません。
その広くない部屋に、余計なものを置いておく場所はありません。
もし必要になったら、その時に買うスタイルにしても十分に間に合います。
リゾバに行く際はできるだけ身軽にしておいて、必要な時だけ買い足せば十分間に合います。
よくある質問|40代リゾバのQ&A

ここまで40代のリゾバで失敗しやすいポイントを紹介してきまし。
ただし「実際のところどうなの?」って疑問もありますよね。
僕自身、リゾバを始める前に色々気になることがあったので、よく聞かれる質問をまとめてみました。
同じような疑問を持っている方の参考になれば嬉しいです。
Q1. 40代でリゾバを始めるのは遅すぎますか?
全然遅くないです。
僕も40代でリゾバを始めましたが、同年代の方も結構います。
むしろ人生経験があるから、若い子より柔軟に対応できる部分もあります。
ただし、20代の頃と同じノリでは失敗しやすいので、今回紹介した7つのポイントを意識しておくことをお勧めします。
Q2. リゾバで一番失敗しやすいのは何ですか?
個人的には「期間延長」と「中抜け勤務」です。
この2つは精神的にも体力的にもきつくなりやすいので、最初の契約で慎重に選んだ方がいいです。
特に期間延長は「周りに流されて延長してしまう」パターンが多いので、自分の中で明確な期限を決めておくことをお勧めします。
Q3. 40代でリゾバをする人はどれくらいいますか?
僕が働いてきた3つの現場では、40代以上が全体の3〜4割程度いました。
意外と多いので驚きました。
中には50代、60代の方もいて、人生のリスタートや新しい働き方を模索している人が結構いる印象です。
一人じゃないので安心してください。
Q4. リゾバの初期費用はどれくらいかかりますか?
僕の場合、交通費は派遣会社が負担してくれたので、初期費用は3万円程度でした。
内訳は
・現地までの移動費の一部(立て替え分)
・初日の食費
・日用品の購入費
派遣会社によっては交通費を全額負担してくれるところもあるので、事前に確認しておきましょう。
それと、給料が支給されるまでの期間の生活費は必要になるので、最低限の準備はしておきましょう。
それでも厳しいという時は、各派遣会社で前借り制度があるので検討しましょう。
Q5. リゾバ中に仕事を変えることはできますか?
もちろんできます。
僕も実際に夜勤務から朝食勤務に変えてもらいました。
ただし、施設側の都合もあるので、必ずしも希望が通るわけではないです。
「つまらないから」という理由でも、担当者に正直に伝えれば意外と対応してくれることが多いです。
まずは、派遣会社の担当者に相談してみましょう。
Q6. リゾバで本当に貯金できますか?
もちろんできます。
僕の場合、箱根で6ヶ月働いて70万円ほど貯金できました。
寮費と食費が無料(または格安)なので、ほとんど使うお金がほとんどないんです。
ただし、精神的にきつくなることもあるので、「貯金だけが目的」だとしんどいかもしれません。
Q7. リゾバを探す時のポイントは?
僕も来年は関西方面で働く予定なんですが、注意しているのは
・時給は1200〜1300円でもいいから、環境重視で選ぶ
・1Rタイプの個室寮があるか必ず確認する
・通し勤務ができる職場を優先する
・口コミや評判を事前にチェックする
関西は時給が高めの求人が多いので、焦らずじっくり選ぶことをお勧めします。
まとめ|40代リゾバの失敗を避けて、新しい一歩を

40代のリゾバは「無理しない選択」が成功のカギです。
今回紹介した7つの失敗ポイントを意識すれば、余計な後悔は避けられます
1. 今までと違う仕事に挑戦してみる
2. 期間延長はせず、新鮮さを保つ
3. 人間関係は大人の距離感でOK
4. 時給より環境を優先する
5. 寮は個室一択
6. 通し勤務を選ぶ
7. 荷物は最小限に
新しいことに挑戦するのはいいことですが、無理をして不調になってしまっては意味がありません。
できるだけ無理せず続けられるように、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
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自分にあった場所、あった働き方を探す一歩を踏み出していけたらいいです。




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