安く仕入れることばかり考えていると、お店はうまくいかなくなる。
それはなぜなのか?
でも、一般的に言われているのは、安く仕入れて高く売る事で利益が最大化すると言われています。
事業をしている人じゃなくても、わかるお話だと思います。
私も実際にお店を経営していた時は、とにかく安く仕入れる事ばかり考えていた気がします。
ただ今思えば、それが原因でお店は閉店することになったんだと気がつきました。
「安く仕入れて高く売る」
そんな商売の鉄則と言われている考え方ですが、なぜいけないんでしょう。
今回はそんなお話しです。
今お店を経営していたり、今後経営をしてみたいと考えている人に向けたお話しです。
安く仕入れることばかり考えると事業はうまくいかない
お店や事業を始めるにあたってよく言われているのは、安く仕入れて高く売る事で、利益を最大化させましょう。
だからできるだけ安く仕入れることを考える。
一見間違えたことを言っているとは思えないですよね。
しかし、この考え方をしていると、長期間事業を継続していくことが難しくなってしまいます。
それはなぜかと言うと、事業をするにはお店・仕入れ先・お客様の三者がいて、理想は3者がWin-Winになることだと思います。
しかし、安く仕入れて高く売るというのは、3者のうち誰かが損をしている状態になります。
- 安く仕入れて安く売ればお客様は喜ぶけど、仕入れ元と事業者は経営が難しくなる。
- 安く仕入れて高く売れば(売れたと仮定)、事業者は喜ぶが仕入れ元やお客様は嬉しくない。
安く仕入れると言うことは仕入れ先2者以外は、損をしているか無理をしているということなんです。
これでは、長期的に良好な関係を続けることは、出来なくなってしまいます。
三方よしを意識することが大事なんです。
誰かが無理をしている状態では、その関係は長く続かないです。
だからお店はうまくいかなかった
私もお店を経営していた時は、安く仕入れることばかり考えていました。
野菜の納品業者に、安く仕入れることが出来ないか、そればかり言っていた記憶があります。
その時は少しでも安く仕入れて、安く売ることしか考えていなかったので。
でも逆の立場になって考えると、「安く売ってね!」そればかり言ってくるお客さんと、正直良い関係を作りたいとは思わないですよね。
もしお店に食べに来たお客さんが、
もっと安くして!
リーズナブルにして!
そんなことばっか言う人がお店に来たら、次から来なくてもいいよ!
と思っていたはずです。
今思えば何故その視点が無かったのか疑問ですらあります。
その結果、経営していたお店は今は無くなっている。
それが答えのような気がします。
まとめ
今回の内容は、安く仕入れる事ばかり考えていると、事業もお店もうまくいかなくなる。
そんな内容でした。
もちろん、少しでも安く仕入れること自体悪いことではないです。
ただ、仕入れ元もしっかりと利益が出ていることが重要になるでしょう。
そして仕入れた材料をいかに価値ある商品にしてお客様に届けるのか。
それが大事ですね。
10年前の自分にも伝えたい考え方ですが、その当時の私にはなかなか響かないかもしれません…
もしこれから飲食店だけではなく、事業を考えている方は仕入れを考える際に、三方よしの考え方を考えてみてください。
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