自己破産して4年。その後の生活はどうなった?「人生終わった」と思ってたけど、意外と普通に生きてる

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自己破産

自己破産したのは4年前のことです。

その時は正直、今後自分の人生がどうなるのかわからなくて不安でした。

多分これを見ているあなたも、自己破産するのか迷っていると思います。

自己破産から4年経って今思うことは、意外となんとかなった。それだけです。

むしろ、借金のことで頭がいっぱいだった頃と比べると、心が軽くなった気がします。

もちろん、しないで済むならしない方がいい。

でも、そうはいかない時もあります。

この記事では、僕の「自己破産後の生活」をリアルに書いてみようと思います。

法律とかの難しい話ではなく、実際に自己破産してその後どう感じたのか、生活者目線で書いていきます。


▼自己破産を検討している方はこちらの記事も参考にしてください
→ 「自己破産 弁護士 司法書士 どっち?実際に相談してわかった違い」

自己破産したその後の生活、実際はどう変わった?

リゾバ先の離島での風景

自己破産してから一番変わったのは、実は生活そのものじゃなくて「心」の部分でした。

それと、思っていたより普通に生活できているということです。

ここでは自己破産後の生活について書いていきます。


一番変わったのは「心」だった。返済のない朝の感覚

自己破産前の生活は、全て返済のことを考えるだけの日々でした。

「今月の返済どうしよう」

それしか考えていなかった気がします。

僕の場合は40歳まで10年間自分のお店を経営していました。

毎月返済日が近づくだけで胃が痛くなる日々でした。

どうにかかき集められる時はかき集めて、それでも難しい時は業者に連絡して支払いを少し遅らせてもらう。

そんなことばかり考えていました。

お店を閉店した後は友人のお店で店長のようなことをさせてもらっていましたが、お客さんのことより返済のことばかり考えていました。

それから友人の勧めで弁護士を紹介してもらい、約半年かけて自己破産することができました。

それからの生活は、今までと変わらないはずなのに何かが違いました。

それは、朝起きた時に感じていた「返済どうしよう」がなくなっていたことです。

常に頭の中に”返済”の2文字があって、それだけで頭がいっぱいになっていたんです。

でも自己破産してから、「返済しなくていいんだ」と思った時の開放感は今でも覚えています。

自己破産後にお給料をもらった時の、生活費を引いてもお金が残る感覚。

今まで我慢してきたものを買える喜びを感じていました。

20年以上借金と付き合っていたので、正直忘れていた感情でした。

その時気づいたのは、借金でなくなっていたのはお金ではなく心だったんだということです。

今は、東京から地方移住してリゾートバイトをしながら日本を旅行しつつ楽しんでいます。


自己破産後の生活で実際に困ったこと・困らなかったこと

実際に自己破産後に困ったことと、困らなかったことを書いてみます。

困ったことは正直クレジットカードが作れなかったことだけです。

え、本当に?って思うかもしれませんが、実際に僕が感じた困ったことはそれだけです。

でもクレジットカードの問題も、デビットカードを使えば99%カバーできるので正直困ってもいないです。

次に、自己破産前に困ると思っていたけど実際は困らなかったことです。

賃貸アパートが借りれないんじゃないかと思っていました。

実際に大分県に来た時、不安でしたが問題なく借りることができました。

スマホやPCの残債。

これも自己破産で帳消しになっているので問題なしでした。

周囲にバレるか問題。

僕の場合はパートナーにも会社の仲間にも事情を説明していたので全く問題なかったです。

おそらく自分から言わなければ特に問題にはならなかった気がします。

不謹慎かもしれませんが、あっけないくらい今までの生活と変わらないと感じていました。

もちろんその後の生活で、お金の取り扱いについては気をつけるようにはしています。

昔のように散財することもなくなりました。

今は、いただいたお給料をどうやって使うかよく考えながら生活しています。


自己破産前にビビってた「恐怖」、その後どうだった?

リゾバ先でフェリーに乗った時の写真

自己破産する前は、色々な噂を聞いて正直ビビっていました。

戸籍に載るとか、選挙権がなくなるとか。

でも実際はどうだったのか、ここで書いていきます。


「戸籍に載る」「選挙権なくなる」→ 全部ウソでした

自己破産をすると色々なことができなくなるという噂があります。

戸籍に自己破産したことが記載されるとか、選挙権がなくなるとか。

でも実際に自己破産してみてわかったのは、特に生活自体それほど変わらないということでした。

確かに、政府が発行している官報には載っていますが、今までの人生の中で官報を見たことがありますか?

少なくとも僕自身はないです。

なので、普通の生活をする上では全く問題ないです。

それに戸籍にも特に記載されることはありません。

選挙にも行くことはできます。


「会社にバレる」「家族にバレる」→ 僕の場合は大丈夫でした

よく自己破産すると会社や家族にバレてしまうのではないかと心配する方がいます。

しかし、これに関しては僕の経験上自分から言わない限りはおそらくバレないと思います。

お給料の差し押さえなども基本的にはないです。

僕の場合、当時の会社のメンバーにはもともと知られていたので特に問題はなかったです。

ただし家族に関しては、どうするのか事前に考えておいた方がいいと思います。

というのも、弁護士事務所などからの郵送物が家に届いてしまったり、カードが使えなくなることでバレる可能性は高いです。

僕の場合結婚していないのですが、結婚している場合家族で所有している車や持ち家などは間違いなく差し押さえの対象になってしまいます。

そうなってから説明するよりも、前もって事情を説明しておいた方が理解が得られるのではないでしょうか。

家族と同居していない限りは基本バレないと思って大丈夫ですが、事前にきちんと相談して応援してもらった方がいいです。


「一生海外行けない」→ 手続き中だけの話です

もう一つの心配としては、海外には一生行けないのではないかというのがあります。

これに関しても、海外旅行に行けないのは一時的なものです。

破産手続き中(数ヶ月)に関しては、勝手な移動が制限されるので基本的に海外に行くことはできません。

ただし、自己破産が終了して免責が降りたらまた行くことができます。

補足:

海外に行けない理由は「パスポートが作れないから」ではなく、「破産法という法律で、勝手な移動を制限されるから」です。

自己破産には大きく分けて2つのパターンがあります。

同時廃止の場合:

財産がほとんどない人のケースで、制限なしです。

管財事件の場合:

ある程度の財産があったり、借金の理由を調査する必要があるケースで、裁判所や破産管財人の「許可」が必要です。

もし無断で海外に行くなどすると、最悪の場合「免責不許可(借金がゼロにならない)」というペナルティを食らう可能性があります。


▼自己破産の手続きについて詳しく知りたい方はこちら
→ 「自己破産の流れを実体験で解説。申し立てから免責まで何ヶ月かかった?」

借金ゼロの生活で初めて「貯金」ができるようになった

貯金ができるようになったことをしみじみ感じている画像

自己破産して一番変わったのは、貯金ができるようになったことです。

20年以上借金と付き合ってきて、初めて「貯金」という言葉を意識できるようになりました。


H3: 700万の返済がなくなって、初めて”余裕”を知りました

自己破産して数十年ぶりに貯金ができるようになったんです。

20代の頃から借金があって、借りるというより自分の口座から引き出しているような錯覚すらしていました。

自己破産前は毎月返済に追われ、経営していたお店の調子がいい時でもそのほとんどが返済に当てなければいけない状況でした。

自分のために何か使おうとすることさえ躊躇するくらいでした。

もちろん貯金なんてできるわけもありませんでした。

それが、4年前に自己破産してから一変しました。

返済がゼロになったので、お給料から生活費を除いたらそれが自由に使えるようになったんです。

その頃、当時働いていた会社を辞めて最後にもらったボーナスを持って東京から大分県に原付バイクで移住しました。

その後リゾートバイトをして生活するようになると、しっかりと貯金することができるようになりました。

住み込みで働くことで固定費が抑えられ、毎月10万円以上貯金できるようになったんです。

この10万円は、来月の生活費ではなく「半年後のための貯金」に回せるようになりました。


固定費を削ってガチで貯金するために選んだ「リゾバ」という生き方

リゾバ先の友人と海でsupをしている画像

大分県に移住してから数ヶ月はニートみたいな生活をしていました。

東京で暮らしていたらお金がかかりますが、大分県ならその半分くらいの生活費かななんて単純な理由で移住しました。

でも貯金も減ってきたタイミングで仕事を探しましたが、田舎では思うように仕事は見つかりませんでした。

そんな時に選んだのがリゾートバイトでした。

観光地などにある宿泊施設に、住み込みで働く働き方です。

家賃ゼロ、光熱費ゼロ、食費はほぼゼロ(まかないあり)

そんな謳い文句に惹かれて、昔から行きたいと思っていた沖縄で働くことにしました。

行ってみて働いてわかったのは、リゾバなら40代でも一年で100万円くらい貯金ができるということです。

生活に必要なものが大体揃っているんですから。

とは言ってもリゾートバイトの全てがいいとは言いません。

中にはきつい仕事もありますし、人間関係に悩むこともあります。

でもそれも期間限定だと思えばそれほど苦にはなりません。

借金ゼロ、固定費ゼロ = 最強の貯金環境が揃っているんです。


▼僕が実際に使っているリゾートバイトの派遣会社はこちら
→ グッドマンサービス
今も使っている会社、時給も他と比べて高めでおすすめ。

→ ダイブ
案件数も多く、全国の派遣先を紹介してもらえるので初心者向き。

40代でも全く問題なく働けます。
固定費をゼロにして貯金したい方にはおすすめです。

▼リゾートバイトについてもっと詳しく知りたい方はこちら
→ 「リゾートバイトとは?仕事内容・メリット・デメリット・始め方を解説」

あの時、自己破産の相談をして本当に良かった

自己破産の相談をしている画像

自己破産を決断するまで、正直かなり悩みました。

でも今振り返ると、あの時相談して本当に良かったと思います。

ここでは相談するまでの心理的なハードルについて書いていきます。


弁護士に相談するまでの心理的ハードルが一番高かった

自己破産する前、友人に相談すると決めるまで正直半年くらい悩んでいました。

その当時付き合っていたパートナーにもありのまま相談することもできず、仕事の帰り道にこのまま自殺したらいっそ楽になるんじゃないかと思ったこともあります。

でも実際に友人に相談して、すぐに弁護士の先生を紹介してもらいました。

そこからは一気に時間が進んだような感じでした。

僕の場合、お店を経営していた際の借入が700万円ほどあったので、弁護士の先生もそれほど難しくはなかったようです。

破産管財人が付き通常よりも少し時間とお金がかかりましたが、それでも先生は淡々と手続きを進めてくれて約半年ほどで免責になりました。

終わった時に思ったのは、もっと早くに相談すればよかったということでした。

不謹慎かもしれませんが、拍子抜けしたというくらい安心感がありました。


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僕も最初は「怒られるんじゃないか」「恥ずかしい」と思っていましたが、実際は全然そんなことありませんでした。

借金で苦しんでる”今”と、借金ゼロの”未来”、どっちを選びますか?

もしこの記事を読んでいるあなたが、自己破産を決断できない理由が「恥ずかしい」とか「負けた気がする」そんな思いなら、早く捨てた方がいいと思います。

でも専門家や詳しい人に相談したことはありますか?

もししていないのならまずは専門家に相談してみることです。

冷静に考えてみてほしいのですが、今の生活をしながら返済を完了するのに何年かかる計算ですか?

その時あなたは何歳になっているんですか?

毎月返済していたとしても、元本が減らないような状態だとしたらその生活は終わることはないんです。

それなら一度リセットして、借金ゼロの状態から再スタートしてみたいと思いませんか?

僕はその選択をしたことは間違っていないと今でも思っています。

悩んでいる時間がもったいないです。

まずは専門家に相談してみることです。


まとめ

僕自身自己破産は終わりではなく、間違いなく再スタートだと思います。

今から4年以上前の生活は、正直人生終わったと思っていました。

でも自己破産すると決めて、行動してからは一気に時間が進みました。

今では多少の貯金もでき、昔から行きたいと思っていた沖縄で生活することもできています。

もしこれを読んでいるあなたが今、借金で苦しんでいるのなら、まずは無料でできることから始めてみませんか?

その小さな一歩が、間違いなく人生を変えてくれます。


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